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宮下奈都著「遠くの声に耳を澄ませて」(新潮文庫)は、「スコーレNo4」の時にも感じた、活き活きとした空間描写がとても印象に残る短編集です。
普通はいくつかこの手の短編集では特に好きなものが中ほどぐらいにあるものなんですが、この本の中で私がすきなのはなんといっても最初の「アンデスの声」です。 その間接的な「アンデス」への思いの描写がすごくいい。また、そこまでの祖父母と孫との間の心の描写、おうちが持つ空間的な広がり、とても想像力をかきたてられました。 前に書いた、「孤独の夜のココア」(田辺聖子著)との共通点というのは、短編集ながら、本のタイトルと同名の作品は、本の中には無い、というものでした。つまり、短編を集めた総合的な名前が本のタイトル、ということですね。 PR |
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