昨日、「もうすぐ」(新潮文庫、橋本紡著 710円)を読了。
かわいらしいカバー装画から、思いがけずあかちゃんがきたあぁ、という感じの話かと思っていましたが、内容はずしりと来るものでした。
子供を身ごもる女性の適齢時期、そのころの女性の心の動き・葛藤、現在の出産のための環境、産婦人科医が追い詰められている社会環境、少子化対応といいながら的はずれなことを場当たり的にやっている政府などなど。
特に女性が子供を産みたいと思う気持ちと、男性の気持ちとのギャップは自分にもズキリと来るものがあり、いろんな経緯がお互いあってから一緒になった、今の私の嫁さんはきっと男が想像するより、とってもとっても切実な思いで、そういう気持ちをもっていたんだな、と思いました。
こんな風に書きましたが、おもーいおもーい感じで話が流れるわけでもなく、最後の読了感がさわやかなのは、著者の、骨子のストーリーのために用意したいろんな場面・設定によるものですね。
文庫にしてはボリューム感もありましたが、いろいろ考えさせられることがあり、よい本を読めてよかったと思いました。(^^)
お気に入りのブックカバーをつけた本。
本のかわいらしいカバー装画。
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